セメント業界におけるBT-Online1レーザー回折式粒子径測定装置の応用
2019-07-01Application Note
セメントの粒子径分布は、製品の物理的・機械的特性、コンクリートの施工性や耐久性に直接影響を及ぼします。そのため、粒子径分布を最適化することは、製品品質の向上やエネルギー消費の削減において非常に重要であり、近年ますます注目が高まっています。
本アプリケーションノートでは、BT-Online1(オンラインレーザー回折式粒子径分布測定装置)と、ラボ用レーザー回折式粒子径分布測定装置による測定結果を比較しました。異なる粉砕機の回転速度下でのセメント粒子径分布を検証するとともに、BeVision S1画像解析式粒子径分析装置により粗大粒子の存在を確認しています。
使用装置
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BT-Online1(オンラインレーザー回折・散乱式粒子径分布測定装置)
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BeVision S1(画像解析式粒子径・粒子形状分析装置)
対象業界
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建材/セメント業界
測定対象
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セメント粉末
測定項目
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粒子径分布(D10、D50、D90、粗大粒子含有率など)
測定原理
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レーザー回折・散乱法(BT-Online1)
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画像解析法(BeVision S1)
BT-Online1は、粉砕ラインからサンプルを自動採取し、リアルタイムかつ連続的に粒子径をモニタリングできる堅牢なオンラインシステムです。粉砕条件の最適化や品質管理において、高い即応性と信頼性を提供します。また、BeVision S1を併用することで、粗大粒子の存在や粒子形状の視覚的・統計的評価も可能になり、より精密な粒子径制御が実現します。
まとめ
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BT-Online1はセメント製造工程における粒子径のリアルタイムモニタリングを実現
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ラボ測定との高い相関性により信頼性の高いプロセス管理が可能
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BeVision S1により粗大粒子や粒子形状の把握も可能
製造コストの削減、品質の一貫性、エネルギー効率の向上を目指すセメント業界において、BT-Online1とBeVision S1の組み合わせは、次世代の粒子径管理ソリューションとして高く評価されています。
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