医薬品製剤および原薬における粒子径分析の留意点と実践的アプローチ
医薬品の品質向上は、開発および製造における基本方針であり、とりわけ製剤の溶出挙動においては粒子径が極めて重要な要素となります。製剤や原薬の粒子径分布は、溶解速度・生物学的利用能・製品均一性などに直接的な影響を与えるため、製薬業界では高精度な測定と正確な評価が求められます。
しかし、現場では以下のような課題が少なくありません:
測定条件(分散方法や装置設定)の違いにより、同一試料でも異なる結果が得られる
製造業者間で異なる粒子径データが提示されることがある
どの測定結果が“正しい粒度分布”を反映しているのか判断に迷う
本アプリケーションノートでは、これ...
アルミナ粉末のレーザー回折法による粒度分布測定
セラミック製品の性能は、使用する粉体の粒子径分布に大きく影響を受けます。特に粉末・スラリー・造粒品など、加工工程ごとに異なる形態の粒子径管理が求められます。 本ノートでは、アルミナ(Al₂O₃)の粉末・スラリー・造粒品の3形態を対象に、Bettersizer STを用いて粒度分布を測定しました。造粒品については、5回の繰り返し測定で高い再現性(D50の標準偏差0.67%)が得られ、装置の信頼性を実証しました。
測定概要
使用装置:Bettersizer ST
対象試料:アルミナ(粉末、スラリー、造粒品)
業界:セラミックス
測定項目:粒子径分布(D10/D50/D90)
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製薬分野における乾式分散粒子径測定の有効性
従来、レーザー回折法による粒子径測定は、液体中に試料を分散させる「湿式測定」が一般的でした。
しかし、環境負荷低減や作業者の安全性確保の観点から、乾式測定への関心が高まっています。
本資料では、25年にわたる技術革新により、乾式測定がいかに進化し、凝集性の高い医薬品粉体でも安定した再現性ある測定が可能となったかをご紹介します。
使用機器
ベターサイザー2600
レーザー回折式粒子径分布測定装置(乾式・湿式両対応)
対象業界・試料
業界:製薬
試料例: ・微結晶セルロース(MCC) ・カルボキシメチルデンプンナトリウム(SSG) ・デキストリン ・セチリジン塩酸塩 ・チカグレロル ・オ...