温度とカカオが変えるチョコレートの真密度~ビターからスイートへ、そして温かいから冷たいへ~
チョコレートの製造および品質管理において、真密度の正確な評価は、製品の口当たり・食感・保管安定性に密接に関わる重要な指標です。本研究では、異なるカカオ含有率のチョコレートにおける温度変化(高温〜低温)に伴う密度変動の傾向を明らかにしました。
このような変化は、製品開発や工程制御において見過ごせない現象であり、BetterPyc 380 はその詳細な定量評価を可能にします。
特長と測定結果の考察:
温度と密度の関係:チョコレートが溶融状態になると、固体状態に比べて密度が低下します。
カカオ含有率と密度:カカオの割合が高くなるほど、密度は低くなる傾向が見られ、これが「ビターで軽い口当た...
コーヒーフレッシュの「ゼータ電位」とは?〜BeNano 90 Zetaを使った測定事例〜
粉末状のコーヒーフレッシュ(クリーミングパウダー)がコーヒーにしっかり溶けて、なめらかな口当たりを生むには、目に見えない「粒子の表面電荷」が深く関係しています。その指標となるのが「ゼータ電位(Zeta Potential)」です。
ゼータ電位とは、液体中に分散している微粒子が持つ表面の電気的な性質を示す値で、粒子が安定して分散できるかどうかを知るうえでとても重要です。
この測定には、BeNano 90 Zetaが使われました。
粒子の動きを光でとらえて、ゼータ電位をすばやく・正確に測定することができます。
今回の測定では、pHの違いによってコーヒーフレッシュのゼータ電位がどう変わるのかを...
オンライン装置によるセメントのリアルタイム粒子径分布測定
近年、セメント製造においては、生産性の向上と品質の安定化がこれまで以上に求められています。そのため、自動化された粒子径測定と制御が可能なオンライン粒子径分布測定装置の導入が、品質管理とコスト削減の両面において大きなメリットをもたらします。
BT-Online1は、粉砕工程における粒子径分布をリアルタイムでモニタリングし、測定データに基づく制御・最適化を自動で行うことが可能なレーザー回折式粒子径分布測定装置です。このシステムを導入することで、製品のバラつきを抑え、常に安定した高品質のセメントを供給することが可能になります。
導入メリット:
粒度分布の連続モニタリングにより、品質管理のリ...