分解能とは？

レーザー回折粒子径分析において、分解能は隣接する二つのピークを区別する能力を評価するために使用されます。繰返し精度や再現性と同様に、分解能も装置の性能に関連する重要な指標です。

現在、分解能を検証するために認定された参照標準は使用されていませんが、以下の方法で分解能を確認することができます：

1. 標準物質の混合：名目値の比率が5を超える二つの参照標準を同じ比率で混合します。

2. 粒子径分析装置での測定：混合した標準物質を粒子径分析装置で測定します。

3. 粒子径分布グラフの確認：

   • 測定結果の粒子径分布グラフにおいて、二つのピークが明確に分離して表示される場合、高分解能であることが確認でき、装置は合格です。
   • 二つのピークが分離していて、ベースラインが明確である（細かいサンプルの粗い端と粗いサンプルの細かい端が分離されている）場合、装置はより高い分解能を示しています。
   • それ以外の場合は、分解能が比較的低いと判断されます。

この方法を用いることで、分解能から、装置の性能を評価することができます。

粒子解析の概念を理解するのにお困りですか？ 私たちの新しい『粒子解析入門ガイド』では、これらの概念をできるだけわかりやすく解説しています。PDFをダウンロードすれば、電車や飛行機の中など、インターネットがない場所でもお読みいただけます。