レーザー回折式粒度分布測定装置の測定方法は？

レーザー回折式粒子径測定装置による測定は、以下の手順で行われます。

自動アライメント

フォーカスされたレーザーがフーリエレンズを通過し、前方検出器の中心と一致するように調整する機能です。レーザー光が完全に前方検出器の中心に当たるまで、自動でアライメントが行われます。アライメントが完了すると、検出器は正しい散乱光信号を受信し、ベースライン測定が行われます。アライメントを行う前に、湿式測定の場合はサンプルセルが測定媒体で完全に満たされ、気泡や汚れが取り除かれている必要があります。乾式測定の場合は、測定ゾーンにガスを導入します。

バックグラウンドの確認

高いバックグラウンド信号は、光学的または電気的なノイズによって引き起こされることがあります。例えば、汚れたサンプルセルや純粋な媒体そのものが原因となる光学ノイズです。これらのノイズの影響を排除するために、測定前にバックグラウンド信号を測定し、測定完了後に総散乱光信号からバックグラウンド信号を差し引く必要があります。

サンプル導入

バックグラウンドが良好であることを確認した後、サンプル（または事前に分散されたサンプル）を分散モジュールに導入します。

サンプル分散

サンプルが分散モジュール内に入ると、湿式測定では攪拌や超音波処理を用いて分散が行われます。乾式測定では、圧力が調整され、衝突やせん断力が確保されます。

試料測定

完全に分散されたサンプルは、レーザー照射が行われるサンプルセルに送られます。レーザー源から発せられた単色かつコヒーレントなレーザー光がフィルターを通過し、ビームが拡大され平行光線となります。粒子が光の光路にあると、光は散乱されます。光線の一部は主軸に対して特定の角度で外向きに散乱されます。大きな粒子ほど小さな角度で多くの光を散乱し、小さな粒子ほど大きな角度で多くの光を散乱します。

データ解析と結果の保存

散乱光によって生じた信号は検出器で受信され、コンピューターに送信され解析されます。その結果、システムが粒径分布を生成します。

サンプル排出と自動洗浄

測定後、サンプルは排出され、自動洗浄が作動します。

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