土壌・地質試料における粒子径・形状分析の新技術
堆積物の粒子径分布は、風や水といった輸送媒体、輸送のメカニズム(浮遊・転がりなど)、および堆積環境の影響を大きく受けます。そのため、堆積物の粒子径を解析することで、堆積環境の変遷や成因を推定する重要な手がかりとなります。
特に近年では、画像解析技術の発展により、従来のふるい法や比重分離法では得られなかった粒子の形状情報(アスペクト比・円形度など)まで含めた多角的な評価が可能となってきました。
画像解析式粒子径分布測定装置 BeVision D2 は、以下の特徴を備えており、土壌・堆積物・地質試料の高度な分析に対応します。
粒子径分布(サイズ)の測定
粒子形状(アスペクト比、円形度など...
高濃度顔料サンプルにおけるDLS法による粒子径測定
本アプリケーションノートでは、赤および黄色の高濃度顔料サンプルを対象に、BeNano 90 Zeta に搭載された動的光散乱(DLS)技術を用いて粒子径評価を行いました。
高濃度・低透過率という測定困難な条件下においても、専用キャピラリ型セルを使用することで、信頼性の高いデータを取得することが可能です。これにより、顔料分散の安定性評価や製品品質管理における高精度な粒子径測定が実現できます。
使用機種: BeNanoシリーズ(BeNano 90 Zeta)
適用分野: 塗料、インク、顔料、コーティング剤 など
サンプル: 高濃度顔料分散液(赤・黄)
測定対象: 粒子径
測定技術: 動的光散乱...
温度応答性PNIPAmハイドロゲルの粒子径およびゼータ電位評価
温度感応性ハイドロゲル(PNIPAm:ポリN-イソプロピルアクリルアミド)は、特定の温度範囲で物理的性質が大きく変化する高機能材料です。本アプリケーションノートでは、BeNanoシリーズ の温度制御機能を活用し、温度変化に応じた粒子径およびゼータ電位の自動測定を実施しました。
PNIPAm試料は、温度上昇に伴い凝集や粒径変化を示し、文献報告と同様の挙動を確認することができました。BeNanoの温度トレンド測定機能は、このような熱感応性材料の特性評価において、高い再現性と測定効率を実現します。
使用製品
BeNanoシリーズ ナノ粒子評価のための統合型測定システム
測定対象:粒子径・ゼータ...