ドンペリドン原薬におけるレーザー回折法を用いた粒子径分布測定と分散手法の検討
医薬品有効成分(API)であるドンペリドン(Domperidone)の粒子径分布は、製剤の溶出性・均一性・安定性などの品質特性に直接的な影響を及ぼすため、適切な粒度測定と分散手法の選定が不可欠です。
本検討では、レーザー回折式粒子径分布測定装置 Bettersizer 2600 を用い、湿式分散法および乾式分散法により測定を実施し、それぞれの再現性・相関性・データの信頼性について比較評価を行いました。
使用装置
Bettersizer 2600 レーザー回折式粒子径分布測定装置
対象業界
製薬・医薬品
測定対象
ドンペリドン原薬(Domperidone API)
測定項目
粒子径分布...
セメント業界におけるBT-Online1レーザー回折式粒子径測定装置の応用
セメントの粒子径分布は、製品の物理的・機械的特性、コンクリートの施工性や耐久性に直接影響を及ぼします。そのため、粒子径分布を最適化することは、製品品質の向上やエネルギー消費の削減において非常に重要であり、近年ますます注目が高まっています。
本アプリケーションノートでは、BT-Online1(オンラインレーザー回折式粒子径分布測定装置)と、ラボ用レーザー回折式粒子径分布測定装置による測定結果を比較しました。異なる粉砕機の回転速度下でのセメント粒子径分布を検証するとともに、BeVision S1画像解析式粒子径分析装置により粗大粒子の存在を確認しています。
使用装置
BT-Online1(...
医薬品製剤および原薬における粒子径分析の留意点と実践的アプローチ
医薬品の品質向上は、開発および製造における基本方針であり、とりわけ製剤の溶出挙動においては粒子径が極めて重要な要素となります。製剤や原薬の粒子径分布は、溶解速度・生物学的利用能・製品均一性などに直接的な影響を与えるため、製薬業界では高精度な測定と正確な評価が求められます。
しかし、現場では以下のような課題が少なくありません:
測定条件(分散方法や装置設定)の違いにより、同一試料でも異なる結果が得られる
製造業者間で異なる粒子径データが提示されることがある
どの測定結果が“正しい粒度分布”を反映しているのか判断に迷う
本アプリケーションノートでは、これ...