脂肪エマルションのゼータ電位測定
BeNano 180 Zeta の電気泳動光散乱法(ELS)を用い、高濃度脂肪エマルション懸濁液のゼータ電位測定を実施しました。革新的な光学設計と短光路の折り曲げ型キャピラリーセルにより、高濃度試料でも安定かつ高感度な測定が可能であることが実証されました。また、本研究では「高濃度のまま測定したゼータ電位値は、真の値を正確に反映しない可能性がある」ことも示されており、適切な希釈操作の重要性が強調されています。特に未知の水系サンプルについては、濃度滴定実験を通じて最適な測定濃度範囲を特定することが推奨されます。
製品情報
BeNanoシリーズ(BeNano 180 Zeta)
測定技術:電気...
レーザー回折法と動的画像解析の融合による研磨材の特性評価向上
粒径だけで研磨材の均一性を保証することは難しく、研磨材業界では粒子の形状も重要な品質管理項目として認識されています。Bettersizer S3 Plusは、レーザー回折法と動的画像解析を組み合わせることで、粒径と形状を同時に測定し、従来のレーザー回折装置以上の詳細な情報を提供いたします。
使用機種:Bettersizer S3 Plus
業界:研磨材
測定対象:コランダム
測定項目:粒径・粒子形状
測定技術:レーザー回折法、動的画像解析
目次
はじめに
研磨材の特性
測定技術の概要
粒径と形状の包括的評価
微細粉末中の過大粒子検出
まとめ
はじめに
研磨材と...
BSA溶液の粒子径・ゼータ電位・分子量測定および安定性評価
BeNano 90 Zetaは、動的光散乱(DLS)法を用いてナノ粒子の粒子径を高精度に測定できる装置です。本アプリケーションでは、代表的なタンパク質であるウシ血清アルブミン(BSA)を試料とし、異なる分散媒中における粒子径の変化を評価しました。
測定の結果、分散媒の種類により粒子径に明確な傾向が見られ、DLS法が分散状態や粒子の凝集傾向を敏感に捉えることが確認されました。また、BeNanoシリーズは高い再現性と安定性を兼ね備えており、生体分子の分散評価や処方開発において有用な情報を提供します。
さらに本測定では、得られた粒子径情報をもとに、溶液中のタンパク質の安定性評価にも応用可能である...